最近とっても脚光を浴びている農業!しかし農業は天候に左右される仕事なので本当に大変です。特に今年のように日照時間が少ないと農作物が育たず野菜の価格も高騰します。その為ますます野菜離れをする人達が増えます。
今回は子供に野菜嫌いを克服させる為にも!野菜を残さない為にも!どれだけ農家の人達が愛情をかけて農作物を育てているか見せる為「たびか」で農業体験をしに行ってきました☆
空と大地の丘~森本農園~
はい!やって参りました北海道!
ではなく、木更津市にある森本農園笑。この景色まるで北海道の牧場のようですよね?昔は養豚業や牧場をれていたようでこの広ーい大地には500頭以上の乳牛が走り回っていたようです!
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この雄大な景色は北海道に似ていると話題になり、現在でもロケ地や撮影に使われているようです。ワンコも娘も今年一のハシャギっぷり笑。子供達のはしゃいでいる様子を温かく見守って下さったのが今回旅(体験)の案内をして下さったここの農園のオーナーである森本夫妻。
旦那様が幼少期の頃から代々続くこちらの農園ではレンタル農園もされています。レンタル区画の内9割を占めているのが子供連れのファミリーのようですよ!
子供に野菜はどのように工夫をしたら良く育つのか?作物は自然に育つ訳ではなく人(農家の方や自分自身)が努力をしているから育つ。そんな事を教える為に子供連れのファミリーが多いのではないかと思いました。
森本農園の作物がとってもおいしい秘訣は土壌にあった!
森本農園の最大の特徴は土壌に大変こだわっており黒土に豚糞混ぜて化学肥料は一切使っていない事にあるようです。豚糞を混ぜる事で土がフカフカになり野菜がとても良く育ち、作業がしやすいようです。
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化学肥料は一切使っていない事から森本農園が栽培している物は有機野菜にあたりますが、低農薬は少し使用しているものの、殆ど無農薬に近いようです。しかし、無農薬野菜に近いであるがゆえにとてつもない努力をしている事も葛藤がある事も事実です。例えば農薬漬けでない分、虫や動物達が農作物を食べてしまって、葉が穴だらけになったり・・・
収穫をした際に虫がついていたり・・・農作物の半分以上が病気になってしまったり・・・悩みは尽きる事なく、常に動物達との知恵比べだとおっしゃっていました。
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そしてまた、いくら低農薬、無農薬だと言っても、実際に野菜が不格好であったり虫がついているのにも関わらず農薬を使った農作物よりも高価であることに対して消費者である私達が受け入れてくれるのかも課題であるとおっしゃっていました。
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しかし、農薬を使用している農家は、農薬が身体に良くないと分かっているから、知っているからこそ自分達が食べる農作物に関しては無農薬にしたり、農作物を食べる前に必ず良く洗って下さい!(農薬がついているから)と親切な農家の方は消費者である私達に伝えてくれるようです。
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そのくらい私達の身体に影響を及ばせてしまうのが農薬なのです。私を始め家族に食べ物を選ぶ主婦や主夫の方はより身体に良い物を選ぶ目を養う必要があるのではないでしょうか?そしてまた森本農園がそうであるように、まず農業を語るには、農作物を健康に育てるには土壌にこだわる必要があるのではないでしょうか?
土壌の中
みなさんは土壌の中にはたくさんの細菌(微生物)が住んでいる事はご存じでしたか?「土の学校」「土は細菌の宝庫」と言われている土の中には
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なんと!たった一握りの肥沃な土壌の中には1千億単位で細菌が住んでいるというのです!!!その証拠にこの写真をご覧ください。凄い湯気が出ていますよね?
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この正体なんだと思いますか?これ肥料を人工的に燃やしているわけではないんです。湯気を作った正体は・・・堆肥の中にいる微生物でした!微生物が熱エネルギーを出している為に湯気が出ていたのです!しかもこの湯気の温度は60-70度にもなるようで、病原菌や雑草の種等はこの熱エネルギーで死んでしまうそうなのです!
土壌にいる微生物には種類がある?!
土の中にいる微生物は大きく分けると善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3種類に区分出来るそうです。
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善玉菌は良い働きをし主に発酵作用をしてくれます。悪玉菌は悪い働きである腐敗作用(植物の成長を妨げる物質を生産)します。日和見菌は無害で何をするわけでもないようですが、実はこの3種類の中で一番微生物は日和見菌の割合が多いようです=勢力が強いようなのです。
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その為、日和見菌の動きによって土の中が発酵状態か腐敗状態か決まるそうです!つまり、土の中が発酵状態であれば日和見菌は善玉菌をサポートし、より発酵状態へ。土の中が腐敗状態であると悪玉菌のサポートをしてしまうわけです。無害ですがとっても重要な日和見菌。
植物が元気に育つ秘訣は微生物にある?!
植物が育つには土の中が腐敗よいも勿論発酵状態でなければなりません。その発酵状態にするには2つの方法があります。
①有機物である有機肥料を使う。②無機質である化学肥料を使う。
①に関しては実は植物の根は有機物を吸収する事が出来ないようで、ここで微生物は有機物を分解して無機化してくれるようなのです。
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無機化をする事で初めて根が栄養を吸えるので効果が出始めるまでには時間がかかるようです。しかし100%自然の物を使用している為、植物にも人間の身体にも優しく、元気に健康に育ってくれるのが最大のメリットです。
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一方②は植物が必要とする栄養を人工的に作った物である為に、土に入れると根が直接吸える状態になり即効性があるようです。しかし、化学肥料は土壌のシステムを崩してしまう恐れがあります。
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安価で即効性がある為、化学肥料を使っている農家もたくさんあるようですが、システムを崩してしまうと言った意味で、化学肥料に頼っていてよいのか?というのは課題の1つではないでしょうか?
まとめ
日本は世界と比べると国土がとても狭いです。つまり量産できるアメリカ、中国等とと勝負する為にはクオリティーが求められていると思います。
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小泉進次郎氏が国会でも熱弁をしているように「農業は世界に誇れるもの。和食が世界遺産になったのも農業があってからこそ!」と述べていたように今後は米や大豆は遺伝子組み換えをしていないもの。野菜であれば土壌から人間の健康に良い物を更に研究開発し世界に発信していけたらよいのではないかと考えます。
農業体験「たびか」を通して農家の人々は私達消費者に質の良い物を選んでほしいそういうメッセージを込めてされているのではないかと思いました。そしてまた、娘に農業体験をさせる事であれだけ好き嫌いをしていた野菜も今では徐々に克服しつつあり彼女にとって忘れられないかけがえのない体験になりました。
記:主婦ライターS
「たびか」農業体験記事